ボクシング

フルトンの強さと戦績!経歴や打たれ強さを動画でチェック!

スーパーバンタム級2階級制覇のスティーブン・フルトン

どっしりとした体格ながらスピードも兼ね備えたボクサーです。

5月7日にはモンスター井上尚弥選手と対戦が決定!

 

そんなスティーブン・フルトンとはどんな人物なのか。

その強さ戦績、そして持ち前の打たれ強さなど経歴や動画を交えて解説していきたいと思います!

 

 

フルトンの生い立ちとボクシングの経歴

フルトンのツイッター画像

横浜アリーナでモンスター井上尚弥選手と戦う、スティーブン・フルトン・ジュニア選手。

まずはフルトンの過酷だった過去に迫ってみましょう。

 

スティーブン・フルトンのプロフィールと生い立ち

本名 スティーブン・フルトン・ジュニア
通称 Cool Boy Steph(クールボーイ・ステフ)
階級 スーパーバンタム級
身長 169cm
リーチ 179cm
国籍 アメリカ合衆国
誕生日 1994年7月17日(28歳)
出身地 ペンシルベニア州フィラデルフィア
スタイル オーソドックス

フルトンは西フィラデルフィアの最貧層地域で生まれ育ち、銃声が鳴り響く毎日の中で過ごしました。

 

 

彼の背中の右下部分には大きなアザがあります。

フルトンの背中のアザ

時間の経過とともに治癒した矢じり型のアザ。

彼が生まれたとき、背中の筋肉は完全に発達しておらず、なんと穴が開いていたのだとか…。

 

当時フルトンジュニアを妊娠していた母親はコカイン中毒だったそうです。

現在は完治しているのですが、母親の薬物が原因でフルトンの体に影響していたと考えられます。

女性が妊娠中に薬物を乱用すると、胎児に影響し、死産、早産、奇形などの問題がおこる危険性があります。特に妊娠初期の3ヶ月間は、胎児の臓器や身体の形成期にあたるため、この時期に薬物を乱用すると、心臓や身体の奇形、知的障害などを起こす危険性が高いと言えます。

引用:千葉県HP

 

フィラデルフィアはギャングの街で、フルトンが15歳になるまでに5人の友人がなくなるという悲惨な環境…。

そんな彼を支えたのがボクシングでした。

 

フルトンとボクシングの出会いは12歳の時

銀行強盗で服役していたスティーブン・フルトン・シニアが出所後、約10年ぶりに父と再開します。

その時に父から「ボクシングをしたいの?」と問われたことがキッカケです。

 

この最悪の土地で生き残れるなら、どんなことでもやり遂げれるはず…。

そんな思いでボクシングに専念していたそうです。

 

フルトンのボクシング経歴

2006年、12歳でボクシングを始めたフルトン。

アマチュアで8年間キャリアを積み上げ、その戦績は90戦75勝15敗という素晴らしい成績を残しています。

アマチュア時代はライトフライ級、フライ級、バンタム級で大会に出場しています。

 

2013年、ソルトレイクシティで行われた「※ナショナル・ゴールデングローブ」にフライ級で出場し優勝。

※ナショナル・ゴールデングローブ…全米で最大の伝統あるアマチュアボクシング大会

 

2014年10月、20歳の時にスーパーバンタム級でプロデビューを果たします。

2019年5月、プロデビューから15連勝のフルトンは、IBO世界スーパーバンタム級王者のパウルス・アムブンダと対戦。

結果、見事3-0の判定勝ちを収め、プロデビューから約5年でチャンピオンに。

2021年11月、WBC王者の部ランドン・フィゲロアとの王座統一戦で2‐0で判定勝ちを収め、2団体統一王座となりました。

 

 

フルトンの戦績と階級別獲得タイトル

フルトンの輝かしい経歴の次に、これまでの戦績とプロ戦一覧を見ていきましょう。

フルトンの戦績

アマチュアボクシング
総試合数 90戦
勝敗 75勝15敗
プロボクシング
総試合数 21戦
勝敗 21勝0敗(8KO)

アマチュア時代の勝率は83%を誇り、輝かしいアマチュア戦績の持ち主。

プロ転向後は負けなしの21連勝で、数々の強者から勝利しています。

 

井上尚弥選手と比較するとKO率は劣りますが、フルトン選手はタフな試合を得意としています。

 

 

プロデビューからの戦績一覧

  1. 2014/10/4 イサック・バジャー  2R TKO(プロデビュー戦
  2. 2014/11/20 ダーメン・ウッド 4R 判定3-0
  3. 2014/12/5 ベンジャミン・ブルゴス 4R 判定3-0
  4. 2015/1/31 エリック・ゴタイ 6R 判定3-0
  5. 2015/4/25 ジャマル・パラム 3R 1:33 KO
  6. 2015/6/20 パブロ・クプル 3R 終了 KO
  7. 2015/9/15 サム・ロドリゲス 6R 判定3-0
  8. 2015/12/29 ジョシュア・グリア 4R 判定2-0
  9. 2016/4/19 アダルベルト・ゾリラ 4R 1:37 TKO
  10. 2016/7/2 クリスティアン・レンテリア 3R 1:38 TKO
  11. 2017/4/4/ ルイス・サウル・ロサリオ 8R 判定3-0
  12. 2017/12/8 アダム・ロペス 8R 判定2-0
  13. 2018/6/16 ヘスス・アウマダ 9R 1:54 TKO
  14. 2018/9/30 ヘルマン・メラス 8R 判定3-0
  15. 2019/1/26 マルロン・オレア 5R 1:54 TKO
  16. 2019/5/11 パウルス・アムブンダ   12R 判定3-0
    IBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
  17. 2019/8/24 イサック・アベラール 6R 1:26 TKO
  18. 2020/1/25 アーノルド・ヘーガイ  12R 判定3-0
    WBOインターコンチネンタル王座決定戦
  19. 2021/1/23 アンジェロ・レオ 12R 判定3-0
    WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
  20. 2021/11/27 ブランドン・フィゲロア 12R 判定2-0
    WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦
  21. 2022/6/24 ダニエル・ローマン 12R 判定3-0

 

フルトンの獲得タイトル

  • IBO世界スーパーバンタム級王座
    ※IBOはメジャー4団体以外のマイナー団体
  • WBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座
    ※WBOの大陸間の地域王座
  • WBO世界スーパーバンタム級王座(防衛2)
    ※メジャー4団体の中で最も新しい団体
  • WBC世界スーパーバンタム級王座(防衛1)
    ※メジャー4団体の中で2番目に古く最も加盟国が多い団体

⇒世界主要4団体について詳しくはこちら

フルトンは現在4つのタイトルを保持していますが、メジャー団体では2つの世界タイトルを保持しています。

WBAとIBFのベルトを保持するのはムロジョン・アフマダリエフ選手。

 

この挑戦権を獲得するのはフルトンか、それとも井上尚弥選手なのか注目ですね!

 

 

フルトンの強さは?動画でスピードとパワーを兼ね備えた動きに注目!

上の動画を見て頂くと分かる通り、フルトンはスピードとパワーを兼ね備えた選手です。

 

ダニエル・ローマン戦ではローマン相手に追いきれないほどのステップワークを披露。

12歳でボクシングを始めたフルトンは、徹底的にステップワークの練習から積んだそうです。

ローマン戦ではフィニッシュはできなかったものの、強豪相手に終始圧倒的な試合運びでした。

 

 

フルトンの強さとは?

持ち前のステップワークから生み出されるスピード、そしてパワー。

それだけでなく高いディフェンステクニックを持ち合わせています。

 

長いリーチから繰り出されるジャブとカウンターを得意とし、相手をコントロールするのに長けたスタイルともいえるでしょう。

フルトンは雑誌の取材でこう答えています。

 

すべては俺の気分と試合の流れ次第だ。様々なスタイルで戦えるというのはいいもの

相手に合わせてスタイルを変え、冷静に相手を仕留めに行く。

 

プロで負けなし21連勝のフルトンの強さは紛れもなく本物ですね。

 

フルトンの打たれ強さ

2021年11月27日に行われた「WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦」。

対するは当時24勝無敗だったブランドン・フィゲロアと対戦。

 

試合展開はもつれた後半10Rから、フィゲロアの怒涛のラッシュに合います。

フィゲロアの攻撃を何発も貰うフルトン。

しかしスピードは落ちることなく、しっかりと相手に食らいついている印象でした。

 

この試合はフルトンが後半攻め込まれる印象でしたが、判定2-0でフルトンが勝利し物議を醸しました。

フィゲロアはその後減量苦もありフェザー級へと階級を上げましたが、今後再戦する可能性は…いかに。

 

 

フルトンの強さと戦績!経歴や打たれ強さを動画でチェック!まとめ

スティーブン・フルトン・ジュニアについて、経歴と戦績、そしてフルトンの強さや打たれ強さについてご紹介しました。

2022年5月7日(日)に横浜アリーナで井上尚弥選手との対戦が決定しています。

 

両者ハイレベルな試合展開なのは間違いありませんが、どんな攻防になるのか楽しみですね!

どちらが勝っても今後4団体統一が見える1戦なので、絶対に見逃せません。

-ボクシング